KOKOS読書:広く弱くつながって生きる/佐々木俊尚
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こんにちは、kokosです。
わたしは幼い頃から本が大好きで、今でも本がない暮らしは考えられません。
小説も好きですが、最近はもっぱらエッセイなどを読むことが多いです。
今回は佐々木俊尚さんの【広く弱くつながって生きる】を読みましたよ。
生き方に正解はないけれど、広く弱いつながりで今よりも生きやすい人生が送れるかもしれない。社会や会社のしがらみから抜け出したい方や、多拠点での暮らし方に興味がある方にオススメ。
佐々木俊尚(ささきとしなお)さんとは?
作家・ジャーナリスト。1961年生まれ。新聞社の記者・雑誌編集などを経てフリージャーナリストとして活躍されています。kokosもTwitterをフォローしてますが、政治・経済・社会・ライフスタイルまで、本当にジャンルが幅広く、またとても丁寧でやさしい言葉を使う方という印象があります。そしてほぼ毎日いくつかの記事をシェアされていて、そちらも興味深く拝見しています。
「弱いつながり」とは?
【広く弱くつながって生きる】は、人とのつながりのあり方を見直してみよう、「弱いつながり」でもっと気楽に暮らしていける。人間関係で生きづらさを抱えている多くの人々に向けての新しい生き方の指南書です。まず「弱いつながり」とは何でしょう。
「弱いつながり」とは、浅く広くつきあう人間関係から生まれるつながりのこと。逆に「強いつながり」とは会社や組織、家族などの固定化した人間関係のこと。 なんとなく、つながりって強い方がいい気がしますよね。絆と叫ばれる昨今です。
でも著書を読んで、納得です。今後日本がたどる道(副業推進・少子高齢化・過疎化など)を考えると広く弱くつながることはセーフティになる。
弱いつながりを増やすには
まずは社会活動(ボランティアやサークルなど)に参加し、会社以外の交友関係を広げること。それにはFacebookが有効。
本の中で紹介されていた、猟師さんのジビエの会や、カヤックで遊んだことから結果的に仕事に変わった話が印象的でした。
またポイントとなるのは、年齢にこだわらず関係を築くこと。社会が劇的に変化する時代、特にテクノロジーの変化が激しいと若い人の知見はとても重要になります。更に人を判断する7条件についても記述があり、なるほどと唸りました。
多拠点生活のススメ
また、佐々木さんは現在他拠点生活を送っており、東京・軽井沢・福井の3箇所に家があるそうです。各地での生活で広がった弱いつながりの実例もとても参考になります。
パートナーの転勤により東京から大阪に転居したわたし。本人の希望ではなく会社からの辞令の転勤なんて時代錯誤だよ…と否定的に感じていましたが、逆の発想では、転勤先の土地で見つけた人脈がいずれ役立ち、将来的に生活の場が見つかるかもしれません。
広く弱いつながりや多拠点での生活が、自分を新しい世界へ運んでくれる。そんな風に感じました。
佐々木さんのこちらの記事も良かったです。
佐々木俊尚が語る「コミュニケーションの10年後」。ロングトレイルな生き方の中で「広く弱いつながり」がより浸透する | ライフハッカー[日本版]
佐々木さんの著書は他に『そして、暮らしは共同体になる。』も、新しい暮らしを考えるきっかけになります。合間の佐々木さんの料理のレシピも好きです。
また、佐々木さんの本を読んでいて、東浩紀さんの「弱いつながり 検索ワードを探す旅」を思い出しました。こちらは旅することで新しい検索ワードを発見できるという見方がなんとも面白いです。